今回、紹介するのは トム・ラス ドナルド・O・クリフトン著 心のなかの幸福のバケツ です。
本著は「ストレングス・ファインダー」の開発者でもあるトム・ラス氏とその祖父で「ポジティブ心理学の父」であるドナルド・O・クリフトン氏の共著で、人がポジティブな面に注目すれば、幸福度が増し、人生がうまく回り出すという心理学の提唱者でもあります。なぜ、ポジティブに物事を捉えるのが大事なのかは本書を読んでいただければと思います。(この本自体は1時間~2時間あれば十分に読める本ですので、ぜひ手に取って読んでいただきたいです。)
この本で重要な点は、「バケツとひしゃくの理論」にすべてが要約されます。文化的な背景が異なるので、日本人がアメリカ人の様に、この本著のように会社や仲間のなかで本書に書かれている通りに振る舞おうとすれば、ちょっと浮いてしまうかもしれませんが、本書で書かれている「バケツとひしゃくの理論」はとても共感できるので、皆さんにも共有できたらと思いました。
バケツとひしゃくの理論
ポイント
人は誰でも心にバケツを持っている。
他人に何かをいわれたり、されたりするたびに、このバケツの水は増えたり、減ったりする。
バケツの水がいっぱいのときは、気分がいい。
反対に、バケツがからになったとき、気分は最悪だ。
バケツのほかに、ひしゃくももっている。
ひしゃくを使って誰かのバケツに水を注げばー例えば相手が明るくなるようなことを言ったりすればー自分のバケツにも水がたまる。
逆に、ひしゃくで相手のバケツの水をくみ出せばー相手を傷つけるようなことを言ったりすればー自分のバケツの水も減る。
なみなみと注がれたカップと同じように、心のバケツに水がいっぱい入っているとき、人は前向きで意欲にあふれている。
バケツに水が一滴注がれるたびに、人は強くなり、楽観的になれる。
逆に、バケツが空のとき、後ろ向きで元気がなく、意欲も低下している。
バケツの水をくみ出されるたびに、人は傷つく。
人はみな、日々あらゆる場面で選択を迫られている。
自分とかかるひとの心のバケツに水を注ぐのか、それともくみ出すのか。これは重要な選択だ。
まわりの人との関係性や生産性、健康、そして幸福に大きな影響を与える選択なのだ。
いかがだったでしょうか?
本書のなかで、人間関係はポジティブ:ネガティブが5:1が長続きするということも述べられています、多分ほんとだろうなと思います。
なかなかすぐには実践できませんが、少しずつでも他人のバケツに水を注げるようになりたいと思います。