「不安」は心を悩ます対象が比較的漠然している。
「心配」は心を悩ます対象が比較的はっきりしている。「心」を「配る」。
心配するとはいうが、不安するとはいわない。不安は潜在意識下の感情・情動である。
不安神経症では不安が漠然としており、不安の対象となる問題が解決されても、次から次に不安が呼ぶ状態になったものであり、「不安」の神経回路が無限ループにつながった感じである。
なので不安による交感神経の過緊張による様々な身体症状と捉えようのない不安にずっと悩まされる。
そもそも不安とそのものは幻であることに気づく必要があるが、気づいたとしても、それをそのままにして通常通り生活するのはなかなか難しい。おそらくこれができるようになれば治癒できるのだと思う。
不安と心配を分けて考えるのも大事なような気がする。
心配には対応策があるはずだから、少しでも心配の種を積んでおくのは精神安定に必要なことだと思う。
不安はいてもいいんだよって居場所を作ってあげる。不安のほとんどは現実には起こらない実体がないのだから。
かく言う私自身も、不安に襲われているときはじっとしていられないし、眠れないし、手汗でて、しびれた感じになるので、それを受け入れることはなかなか難しいです。
そんなときはどうしても、ベンゾジアゼピン系薬剤に頼ってしまいます。